コドラート設置

kheperer2005-05-20

かつての里山での伐採や落ち葉かきなどの施行は、生物多様性にどのような影響を与えたのだろうか。里山ORCでは、この影響を「龍谷の森」で実験的に検証する予定だ。


調査地のコナラ林は、コナラの他にリョウブ・ネジキ・ソヨゴ・シャシャンボ・アラカシ・サカキ・ヒサカキツツジ類他が入り込んだ雑木林だ。このコナラ林に植生調査用の20m×20mのコドラート(方形区)を設置した。この森は、約40年前に管理放棄され、樹高は約20mくらいある。20m四方伐採すると林床にまで光が入るだろう。光が入るとまず植生に変化が現れるだろう。この光環境や植生の変化は、菌類相や昆虫相へも影響するかも知れない。


コドラートは、処理区と未処理区(コントロール)を1セットとして、4セット設置予定。処理区は、皆伐区または落ち葉掻き取り区をそれぞれ2地点設定。この処理区と未処理区両方で植生・菌類相・昆虫相を継続観測し、かつての里山での施行が生物多様性に与えた影響を調べる。今年はbefore & afterのbeforeのデータを取る予定。


ヒメカバイロタケがアカマツの倒木に群生していた。腐食の進んだアカマツの材でよく見かける。
[2005.5.20: V14ルート]