2005-05-01から1ヶ月間の記事一覧

トラップ回収3日目

マレーゼトラップとウィンドウトラップの3日連続回収の最終日。連日快晴のトラップ日和だった。タワーに設置したウィンドウトラップには、連日10個体足らずの虫しか入っていなかった。ウィンドウトラップにはあまり入らないと聞いていたが、噂に違わぬ貧…

マレーゼトラップ回収

マレーゼトラップで捕れた昆虫を回収した。設置した場所は、里道(Sルート)と平行に走る谷筋(V0ルート)*1の水場創出予定地2カ所。2カ所それぞれ明るさ(光環境)が違う。明るい環境の方が虫の数が多かった。これは予期していたとおりの結果だった。明るい…

マレーゼ&ウィンドウトラップ設置

IBOY式のマレーゼトラップとウィンドウトラップを設置した。 マレーゼトラップとは、色に誘引された昆虫を採集する装置。 飛翔する昆虫が白いシーツの色に誘引されると、垂直に張られた黒い幕に衝突する。飛翔が妨げられた昆虫は上へ上へと上る。この習性を…

コドラート張り(続き)

コドラート張り(5/20)の続きをしてきた。約40年も放置された里山林の林床には、中低木が生い茂る。こんな藪の中での作業は思うように進まない。作業の中で胸高直径が約70cmもあるコナラを見つけた。谷ではアケボノソウも生えていた。 1週間ほど前からホウノ…

ベニカミキリ

倒れたタケにベニカミキリが群がっていた。数えてみると6個体もいる。腹部をタケに付けながら移動し、節で止まった。どうやら産卵しているようだ。花の上ではよく見かけるが、産卵シーンは初めてだ。 [2005.5.23: 熊谷]

アカネコール回収

アカネコール*1に入った虫を回収した。先週月曜日にタワー8.5mの位置に仕掛けたものだ。バケツいっぱいの虫を期待して覗いた。しかし意外に数が少ない。 一番多かったのがトゲヒゲトラカミキリで153個体。トゲヒゲトラは、今頃の季節どこにでもいる普通種だ…

粘菌

アカマツの朽木に粘菌が大発生していた。枯れ木に咲く花のようだ。ツノホコリの仲間だろう。 粘菌はバクテリアを食べているそうだ。粘菌は落ち葉や倒木の分解者であるバクテリアを食べることで、植物のリサイクルを遅らせるという。つまり、粘菌にも生態的役…

コドラート設置

かつての里山での伐採や落ち葉かきなどの施行は、生物多様性にどのような影響を与えたのだろうか。里山ORCでは、この影響を「龍谷の森」で実験的に検証する予定だ。 調査地のコナラ林は、コナラの他にリョウブ・ネジキ・ソヨゴ・シャシャンボ・アラカシ・サ…

シロシタホタルガの幼虫

シロシタホタルガの幼虫がサワフタギにいた。すごい警戒色だ。成虫は6月ごろに見かける。 近縁種のホタルガの幼虫もヒサカキにいた。 [2005.5.16: V15.015]

モチツツジ

今日、昆虫を匂いで誘引捕獲する装置(アカネコール)をタワーに設置した。設置した矢先、トゲヒゲトラカミキリが2個体やってきた。なかなかの誘引効果だ。 Sルートは、ちょうどモチツツジが満開だった。 [2005.5.16: Sルート]

調査ルート

「龍谷の森」には、生物調査用のルート(里道S,尾根R,谷筋V,周回C)*1が整備されている。それぞれのルート上に、ルート名と番号のついた杭が5m間隔で打ってある。これがあるので、生物を見つけた正確な場所を記録できる。例えば、Sルート(里道)を100m入った…

虫こぶ:ナラメリンゴフシ

コナラにつく虫こぶを見つけた。直径3〜4センチもある大きな虫こぶ。日本原色虫えい図鑑を見ると、ナラメリンゴフシに似ている。タマバチ科のナラメリンゴタマバチが作るそうだ。 [2005.5.8: S0045]

鳥類調査

5/8、日の出直後からSルート*1でIBOY式の鳥類調査をした。 朝は5時前にキビタキのさえずりで目覚めた。しばらくしてタワーのすぐ近くの木の枝でさえずりだした。黄色と黒のコントラストがはっきりと見えた。Sルート沿いには少なくとも4個体のキビタキが縄張…

ライトトラップ調査

5/7-8にかけてライトトラップ調査をした。ライトトラップとは、夜間に飛翔する昆虫の多くが灯火に誘引される性質を利用した誘引採集方法。2004年6月から毎月一回、調査している。 方法は2つ、IBOY式と幕張式。 IBOY*1式は、電池式の蛍光灯の周りに透明の板が…

芽吹き

この一ヶ月でコナラが一気に芽吹いた。撮影日は4/8, 4/28, 5/8。背後の山は堂山(384m)、さらに右奥に見えるのが矢筈ヶ岳(562m)。森林観測タワーから撮影。