2005-01-01から1年間の記事一覧

ピットフォール回収

雪もすっかり溶けてなくなった。先週の雪景色が嘘のようだ。森の木々もすっかり葉を落としている。今年は冬鳥が少ない気がする。恒例のカケスやシロハラの鳴き声をほとんど聞かない。カケスが少ないのは、奥山のドングリの実りがよかったせいかもしれない。…

雪上の足跡

今年最後の鳥調査。朝、森にはいると、雪の上に獣たちの足跡がたくさん見つかる。調査ルート上を歩き、また森の奥へと消えていく足跡たち。その一つを追いかけてみた。 足跡は、V14のルート上に続く。大きさからタヌキだろうか。歩きやすいのかルートからは…

ライトトラップ調査

今年の12月はやけに寒い。昨夜から降り続けた雪のため延期にしようと思ったが、夕刻から止むようなので調査に出かけた。 森は一面の銀世界だった。冬の調査は2年目になるがこれほど積もったことはなかった。といっても、10cm足らず。予定していたピッ…

「朝日・大学パートナーズシンポジウム」

今日は朝日新聞が開催する朝日・大学パートナーズシンポジウム「人をつなぐ 未来をひらく 大学の森 〜里山を「いま」に生かす〜」。今回は口頭発表しないので気が楽だ。といってもポスター発表でこれまでの鳥類調査の結果を紹介してきた。他にも「龍谷の森」…

ロガー交換

温湿度・土壌水分・光量を自動記録するロガーのデータを見るため、ノートパソコン片手に森に入る。コドラートごとのデータを回収していく。 データによると8月初旬が一番熱く、33℃くらいまで気温が上がっている。下界でも熱風が吹き荒れた頃だ。一方、11…

鳥類調査

晩秋、滋賀県南部の紅葉は今がピークだ。樹種によって落葉の時期がかなり異なる。コナラは多くの葉が残っているが、ヤマザクラやウワミズザクラの類はほとんど葉を落としている。ルリビタキも森に帰ってきたようだ。冬の使者でもあるシロハラの声は聞けなか…

山菜・キノコ採集文化について語る小さな会

今日は楽しみにしていたキノコ会。キノコ研究者やそうでない人もみんなで「龍谷の森」に入り、アミタケやオウギタケなどのキノコを採集して、キノコ鍋をする。ちょうど栽培しているシイタケもたくさん出ていた。野外でシートを広げて、森の恵みで鍋をするな…

鳥の巣探し

「龍谷の森」では、昨年の6月から毎月一回の鳥類調査している。これまでに41種類を確認した。孤立した里山林の割には種数が多い。さらに春先よくさえずっているので、この森で繁殖している種類も多そうだ。しかし鳥の巣はほとんど見つけたことがない。そ…

全天空写真

この冬、設置したコドラート内を伐採する予定*1。この伐採前後でどれくらい光環境が変わるかを調べる必要がある。一つはロガーだ。このコドラートには、光量子・温湿度・土壌水分を調べるロガーが設置してある*2。もう一つのが今回の全天空写真。これはデジ…

マレーゼ&ウィンドウトラップ回収3

三日連続回収の最終日。今日もほとんど入らず。虫がいないというデータも必要なのだが、切ない。サンプル処理が楽という利点もあるんやけどね。

鳥調査

夜半から雨。しかも本降り。朝の鳥調査は中止かと思ったが、晴れた。6:20調査開始。雨だれの落ちるSルート、耳を澄まして歩く。 今日の鳥:シジュウカラ・メジロ・ヒヨドリ・コゲラ・ヤマガラ・エナガ・カケス・アカゲラ・カワラヒワ・ホオジロ・キジバト。…

ライトトラップ

夜は毎月恒例のライトトラップ調査。日の落ちるのが早くなった。5時半過ぎには真っ暗になる。18時過ぎにフクロウも鳴き出す。この森にはネズミがいないので、闇夜でねらうはモグラだろうか。フクロウの羽は風切音が出ない構造になっているため、小動物は闇…

マレーゼ&ウィンドウトラップ回収2

今日はツツジ類の開花に必要な光条件を調べているKさんと森に入り、いろいろ教えてもらう。ツツジの仲間は高木を伐採して明るくなると一気に花の量が多くなる。しかしどれくらい明るくなるとどれくらい花が増えるのか、またツツジの種類によって必要とする光…

マレーゼ&ウィンドウトラップ回収1

マレーゼとウィンドウトラップを回収した。虫はほとんど入っていない。森を歩いても虫の羽音はほとんどしない。か細くなったクサヒバリの鳴き声だけが響く。ルリビタキも鳴きだした。冬鳥がもうやってきたようだ。

シマヘビ

森林観測タワーの横でシマヘビを発見した。追尾開始。ヘビはするすると機嫌良く逃げていたが突然立ち止まり、あたりをうろうろしだす。これはシャッターチャンスと近づく。しかし相変わらずわたわた動き回って逃げない、はて? すると突然、地面にするっと消…

各種トラップ設置

今年最後のIBOY3日連続調査。ウィンドウ・マレーゼ・ピットフォールの各種トラップを設置した。あとピットフォールトラップの屋根用割り箸を交換して、落葉時でも見つけやすいようにする。 トラップをセットしていると人の話し声が。なんとナガエノスギタケ…

REC親子自然観察会 - 秋になく虫編 -

今日もREC親子自然観察会。この自然観察会は2000年からやっているので今年で6年目になる。瀬田丘陵に住む鳴く虫もだいたい分かってきた。 10月にはいると気温が下がり昼間でも虫が鳴き出す。鳴き声を頼りに、子供たちと草原で鳴く虫を追いかけ、声の主を…

REC親子自然観察会 - 森の昆虫 -

龍谷大学は、RECコミュニティカレッジ という市民を対象にした様々な講座を提供している。今日はここで親子自然観察会をしてきた。 まずは室内で里山を生活場所とする昆虫や「龍谷の森」での里山ORCの生き物調査などを紹介。つぎに野外に出て里山の昆虫を探…

『太神山不動寺大会式』フィールドワーク

「龍谷の森」南側の山系にある田上山(標高599.7m)。この田上山(太神山)の頂上には、貞観元年(859年)、円珍によって開かれたお寺がある。今日はここの大護摩供の奉納を見てきた。 この太神山不動寺は比叡山の麓にある三井寺と同じ天台宗。奉納では山伏…

鳥類調査

毎月恒例の鳥類調査。昨年6月から始めたのでもう15回目になる。この季節、渡り鳥が通りかからないかと期待したがはずれた。 確認できた種は、シジュウカラ・メジロ・ハシブトガラス・ハシボソガラス・コゲラ・ヒヨドリ・エナガ・ヤマガラ・コジュケイ・キ…

ライトトラップ

夜の訪れが早くなった。5時半も過ぎると暗くなる。タワーに昆虫を自動採集してくれるライトトラップを設置し、それとは別に谷沿いに白幕を張って日暮れを待つ。夜の気温は下がり、キャンプするにはいい季節なった。 甲虫類はほとんどこなくなった。カミキリ…

ピットフォールトラップ

毎月恒例のピットフォールトラップ調査。この調査、ピットフォールふた付きのプラスチックボトルを地面に埋めておいて、調査日だけふたを開ける。晩秋にもなると森の木々はすっかりと葉を落とし、埋もれたボトルを探して右往左往する。今年は埋めた場所に目…

キノコ調査

今日は龍谷の森のキノコ相の調査。主催は関西菌類談話会。50人以上も集まり、なかなかの盛況。森の小道を歩きながら、目についたキノコをすべて採集。この森には5mおきに番号のついた杭が打ってあるので採集地点も記録できる。 道すがらキノコのレクチャー…

キノコ調査

次の日曜日は龍谷の森でキノコ相の調査。関西菌類談話会の例会なわけだが、何がすごいかって、その回数。第428回ってそんなに活動している同好会聞いたことない。ちょっと楽しみ。 詳細は以下。 ーーーーーーーーーーーーーーーーー 関西菌類談話会・第42…

クモ採集

安定同位体測定用のクモも採集した。前回は谷筋の水場作成場所から捕ったが、今回はコントロールとして、水場から発生する餌昆虫の影響がほとんどないと思われる離れた尾根沿いから採集。ほとんどジョロウグモだった。このジョロウグモ、オスよりもメスの方…

アカネコール回収

今日はアカネコールで捕れた虫を回収した。トラップ液がやや臭った。これに引き寄せられたのかヨツボシモンシデムシが数個体入っていた。防腐剤のエチレングリコールの濃度が少し低かったようだ。大量のトビケラも入っていた。どっちの臭いに誘引されてきた…

里山ORC研究会

今日は毎月恒例の里山ORC研究会。今回はコモンズ研究会との合同開催。里山ORC研究会では、主に里山ORCの研究スタッフが自分の専門の紹介と里山での取り組みなどについて議論しあう。研究スタッフは、文系理系の多岐にわたるため、ふだん聞けない民俗学や仏教…

森の案内

今日は学外からお客さんが来たので森を案内してきた。森にはキノコが大量に出ていた。 ベニウスタケがCルート上に出ていた。このキノコは林内にはほとんどないが、踏み固められた道の脇にたくさん発生する。オレンジ色の道しるべのようだ。イグチの仲間もた…

はじめての里山歩き

NHK「趣味悠々」で"はじめての里山歩き"なる番組が始まった。里山を気軽に散策し、途中で動植物を発見して楽しむというコンセプトのようだ。近くにある里山(都市の自然、公園なんかも含む)に自然を発見するという視点に共感。わざわざ山奥まで行かなくても…

魚類相調査

今日は「龍谷の森」の南側に広がる堂地区の水田地帯に魚類相の調査にでかけた。ほ場整備されていない用水路に網を持ってガサガサ。ひと掬いすると、魚、カワニナ、ヤゴなどがごそっと入る。 この水田地帯には、信楽から流れてくる大戸川から水が引かれている…