2005-01-01から1年間の記事一覧

セミの消長

お盆を過ぎた頃からツクツクボウシが増えてきたことを先日書いた。このことをブログに書いている人が他にもいるかも知れない。そう思って、ツクツクボウシを[はてな]の統計グラフで見てみた。 案の定、8月に入ってからツクツクの言及数が増えている。特にお…

クモ獲り

安定同位体測定用のクモと植物を採集した。水場作成前後で安定同位対比を比較して食性シフトを検証する予定。コシロカネグモが多かった。

マレーゼ&ウィンドウトラップ3

トラップ回収3日目で最終日。やっとこさ終わり。捕れる虫の数が少ないことはいいことだ。ソーティングが楽なので。

ロガー設置

ロガー設置の続きをした*1。今回は8コドラート全部*2に設置。アルバイトのお二方に手伝ってもらったため作業がはかどった。どうもありがとう。 *1:前回のはこちらhttp://d.hatena.ne.jp/kheperer/20050801 *2:コドラートについてhttp://d.hatena.ne.jp/khep…

マレーゼ&ウィンドウトラップ2

トラップ回収2日目。久しぶりにバイクで森に来た。自宅からちょうど50分。渋滞する車の横をすり抜けて走ったので精神的に疲れる。動く物を見続けた直後に動きの止まったような森に入るとしばらく小さな虫を見つけにくくなる。目と脳が動画処理に順応して…

アカネコール

2週間に1回、回収している。ハナノミという甲虫の仲間やシロテンハナムグリが入っていた。

マレーゼトラップ&ウィンドウトラップ1

昨日マレーゼとウィンドウトラップを設置した。この調査は年三回5,8,10月にそれぞれ3日間連続で調査している*1。マレーゼは5月に比べて虫の数がぐっと少なくなった。ウィンドウは相変わらずタワーの上下ともにほとんど虫が入らない。 *1:前回の調査はこちら…

ピットフォールトラップ

ピットフォールトラップを8カ所のコドラート内と毎月恒例の地点に設置した。このトラップはフタ付きのプラスチックボトルを地面に埋めておいて調査日だけフタを開ける。この落とし穴に地表を歩き回るオサムシ、マイマイカブリ、ゴミムシなどが入る。 このボ…

鳥類調査

夜は涼しく、テント泊まりも快適になってきた。しかし朝は相変わらずヒグラシ合唱プラス新顔のツクツクボウシに起こされる。5:25にはヒグラシが、5:45にはツクツクボウシが鳴き止むとバックグランドで地味に鳴いていたニイニイゼミの声が聞こえてきた。Sルー…

ハヤシノウマオイ

虫の鳴き声も季節の移ろいを知らせてくれる。林縁ではツヅレサセコオロギが、林内ではハヤシノウマオイやアオマツムシの鳴き声がする。スイッーチョンと鳴くウマオイにはハヤシノウマオイとハタケノウマオイの2種がいるらしい。外見上には違いがなく、鳴き…

ヤママユ

夕刻にはツクツクボウシが去りゆく夏を惜しむかのように鳴いていた。今晩は毎月恒例のライトトラップ*1。盆も過ぎると夜は涼しくなってきた。トラップにはヤママユ、オオミズアオなどの大物がやってきた。ヤママユはコナラなどを食べる里山を代表する大型ガ…

カマキリモドキ

今日の午前は、大阪府立大の院生のチョウのルートセンサスに同行してきた。今回はササ群落の大きさも記録した。 というのは、管理放棄された里山林にはササ類が多い。このササを餌資源にしているチョウの種類も多い。だがこのササ類、龍谷の森では他の里山林…

オニユリ

むせかえるような草いきれの中、オニユリが咲いていた。 炎天下の草地に燃える赤色。まるで秋のヒガンバナを彷彿とさせる毒化のある花だ。同じユリでも春先に咲くササユリの可憐さとは対照的。 この赤色に引き寄せられてアゲハ類が訪花する。 連日35度にも…

金沢出張

8/2-4で、金沢大学に出張に行ってきた。今年度、里山ORCと金沢大学共同で「里山」をテーマに開催するシンポジウムの打ち合わせetcのため。 このシンポ、正確には朝日新聞主催の「朝日・大学パートナーズシンポジウム」と呼ばれる。シンポの広報・報告が朝日…

ロガー設置

温湿度などのデータを自動的に記録する装置がある。このデータロガーなる装置を森に設置した。 このデータロガー、なかなかの優れものだ。データを記録する本体に温度・湿度・土壌水分・光の強さ(光量子)のモジュールをつなぐと、自動的にデータをとってく…

鳥類調査

毎月恒例の鳥類調査。今朝はam4:35から始まったヒグラシの猛烈な音圧で目覚めた。 森中のヒグラシというヒグラシがみな一斉に鳴きだし、しかも同調し始める。とにかくすごい音の嵐。睡眠不足のためか空気のうねりすら見える気がする。キビタキの心地よいモー…

熊谷散策

今晩は毎月恒例のライトトラップ調査。少し早めに森に入り、熊谷を散策した。 熊谷は、林縁の明るいルートのため昆虫が多い。ニイニイゼミとアブラゼミの鳴き声ドームをくぐりながら下っていく。しばらく行くと少し開けた草地にでる。そこから黄色いトンボが…

アカネコールサンプル回収

台風一過、晴れ渡った森にアカネコール*1で採集できた虫を回収しに出かけた。時間があったのでいつもとは違う新規ルートを開拓してみた。 孤立した里山林で遭難することもないだろうと地図も持たずに歩き回る。頼りにしていた方位磁石はなぜかリュックサック…

ライトトラップ調査延期

台風の影響で風が出てきたのでライトトラップ調査を延期した。この森は管理放棄されてから40年ほどたつので、アカマツの立ち枯れが多い。風が吹くとこれらの立ち枯れがばたばた倒れてとっても恐ろしい。 これらの人間トラップとでも呼びたくなる立ち枯れも昆…

古文書解読 in 若宮八幡宮

今日は里山ORCの文系班のフィールドワークについて行った。調査の目的は、「龍谷の森」のすぐ南にある若宮八幡宮に保管してある古文書の解読だ。 このプロジェクトのいいところは、里山の調査に文系と理系の両方の専門家が関わっている点だ。普段なかなか知…

アカネコール回収

アカネコールに入った昆虫*1を回収した。春先から枯れ木も山の賑わいだったトゲヒゲトラカミキリの数もぐんと減って、ハナノミという甲虫の仲間が大量に入っていた。種類や数のカウントは調査のオフシーズンに入ってからになりそうだ。 *1:アカネコールとは…

ヒグラシ初鳴き

森でヒグラシの初鳴きを聞いた。 梅雨空のもと、夏の到来への準備はちゃくちゃくとすすんでいるようだ。 ニイニイゼミもかなり数が増えてきた。

ゼフィルス初記録

毎月恒例のS/Cルート*1のピットフォールを回収した。ついでにSルート上でゼフィルス*2を探した。というのもこの森にはゼフィルスの記録がないのだ。いないのではなく、単に発生シーズンに誰も調べていないからだ。いざ探してみると、拍子抜けするくらいあっ…

ピットフォールトラップ回収

里山管理実験区*1に設置したピットフォールトラップに入った昆虫を採集した。オオオサムシ・マイマイカブリの幼虫や成虫・オオクビボソゴミムシ・ヒラタゴミムシ類他たくさん入っていた。このトラップには餌を入れていないので、単純に通りかかった虫が落と…

鳥類調査

毎月恒例の鳥類調査をした。テント泊だったので、今月もキビタキのモーニングコールで目を覚ます。夏至が過ぎたとはいえ4時半すぎから鳥たちは賑やかに鳴き始める。 今月確認できた種類:スズメ・メジロ・ヤマガラ・コゲラ・キビタキ・ヒヨドリ・ハシブトガ…

今月のライトトラップ

毎月恒例のライトトラップをした*1。蒸し暑く風もない好条件だ。昨年の結果では6月が昆虫の数が一番多かった。今月の結果は去年を超えるすごい数だった。 ライトトラップの結果は、タワーの下部のハエ目だけでなんと約1400個体! これは昨年の半年の間(6−…

コドラートの境界ロープ張り

今日、ニイニイゼミの初鳴を聞いた。夏がそこまで来ている、、、というより、もう夏に突入した気になるほど暑い日が続く。実際に各地で6月の最高気温を更新しているようだ。 この蒸し暑いなか里山管理実験区*1のコドラートの周りにトラ模様のロープを張った…

竹筒トラップ設置

カリバチの生態を調べるために竹筒トラップを仕掛けた。カリバチには、筒の中に産卵し幼虫の餌を運びこむ種類がいる。このトラップを異なる環境に設置すると、カリバチの種類の違いや餌メニューの違いを調べることができる。 トラップは、内径の異なる4種類…

ホタル調査

「龍谷の森」南側の上田上堂町の水田地帯でホタルの出現調査をした。このあたりの田んぼは、ほ場整備されていないためか、いい水辺環境が残っている。 あぜ道を歩きながらホタルを探す。日が落ちると少し肌寒い。遠くで鳴くフクロウの声をかき消すようにケラ…

夜の森

昨夜、アカネコール*1で捕れた昆虫を回収した。講義を終えてから、暮れ行く森に明かりを持たずに入った。あたりに闇が広がると、別の感覚が研ぎすまされる。 暗くなるにつれて鳥の鳴き声がやむ。闇の奥から枝が折れる音がする。足を止めて耳を澄ます。獣かと…