熊谷散策

kheperer2005-07-29

今晩は毎月恒例のライトトラップ調査。少し早めに森に入り、熊谷を散策した。


熊谷は、林縁の明るいルートのため昆虫が多い。ニイニイゼミアブラゼミの鳴き声ドームをくぐりながら下っていく。しばらく行くと少し開けた草地にでる。そこから黄色いトンボが弱々しく飛び立った。水場もないのに羽化直後のようだ。はて? 近づいてみるとそこかしこから4−5匹ふわふわと飛び立つ。どうやらトンボではないようだ。触覚がやたらと長いツノトンボだった。このツノトンボ、見た目はトンボのようだが、ウスバカゲロウ(幼虫はアリジゴクとして有名)の仲間だ。以前オオツノトンボも採れたのでこのあたりには2種類はいるようだ。


ツノトンボといえば、ガッカリ思い出がある。
小学校の頃、夏休みに親類の家に遊びに行き、ツノのあるトンボを見つけた。これまで見たことのないけったいな形、これは新種に間違いないと確信した。念のため図鑑をめくる。トンボ類のページには載っていない。新種発見にまちがいないと、ボルテージはマックス!。
今思えば、そのまま本を閉じれば、真実を知るまでのしばらく、幸せでいられたのかもしれない。
自分の中の三大ガッカリ虫の一つ。それがツノトンボ。


ツノトンボ
[2005.7.29: 熊谷]