カマキリモドキ
今日の午前は、大阪府立大の院生のチョウのルートセンサスに同行してきた。今回はササ群落の大きさも記録した。
というのは、管理放棄された里山林にはササ類が多い。このササを餌資源にしているチョウの種類も多い。だがこのササ類、龍谷の森では他の里山林に比べて少ないらしい。ということは、この森のササ食のチョウ類は、種類・個体数ともに少ないかもしれない。これを定量的に表すために携帯型GPS片手にササ群落の大きさを記録していく。といっても、自分はアミを方手にチョウをねらう役回り。
熊谷を下って草原に出る。ツノトンボがいた場所だ*1。何かいないかと見て回るとフワフワと飛び立つ虫がいる。カマキリモドキだ。カマキリモドキはカマキリの仲間ではなく、ウスバカゲロウ目つまりウスバカゲロウ、ツノトンボ、ヘビトンボの仲間。カマキリモドキは、まさにカマキリのような腕を持つ肉食性。そういえばハエの仲間でもカマをもつ種類がいるらしい。収斂進化の極致。
午後は京都大学生態学研究センターの実験森林区(CERセルの森)の公開と講演会「湖南の森生き物フォーラム」に参加した。飛び入りで「龍谷の森」の昆虫調査について発表してきた。CERの森ではアカマツ林で落ち葉かきをしてマツタケ再生をするらしい。早くても4-5年かかるそうだ。気の長い、でもうらやましい話。
ヒメカマキリモドキ
[2005.8.12: 熊谷]