粘菌

アカマツの朽木に粘菌が大発生していた。枯れ木に咲く花のようだ。ツノホコリの仲間だろう。
粘菌はバクテリアを食べているそうだ。粘菌は落ち葉や倒木の分解者であるバクテリアを食べることで、植物のリサイクルを遅らせるという。つまり、粘菌にも生態的役割があるのだ。


粘菌といえば、キイロタマホコリカビ(Dictyostelium discoideum)のほぼ全ゲノム塩基配列が解読されたようだ(Nature 435, 43-57. 2005)。遺伝子数は約12500個。ショウジョウバエは約13000個。ちなみに人間の遺伝子は25000個以下。甲虫のモデル生物としては、コクヌストモドキのゲノム解析が現在進行中のようだ。予定では来年9月に読み終えるらしい。
[2005.5.20: V14.330]