カブトムシの幼虫719頭!

kheperer2006-01-21

今年も「龍谷の森」で落葉たい肥を作った。参加者は、「龍谷の森」里山保全の会のメンバーや実習の学生ら50人ほど。昨年仕込んだたい肥掘り起こすと大量のカブトムシの幼虫が出てきた。


たい肥場の大きさは、縦横3m深さ1mちょっとくらい。これが二つある。で、この南側から、オス167頭・メス239頭、北側から、オス143頭・メス170頭、合計719頭も出てきた。頭部のサイズからすべて3齢幼虫のようだった。昨年は計202頭だったので3倍以上に増えていた。なんとも圧巻。


オスの幼虫の方が大きい感じがしたので、体重測定した。南北それぞれからオス20・メス19頭、計78頭を計ったところ、南:オス平均22.7g、メス17.4g、北:オス22.6g、メス17.5gと、どちらもオスの方が約5g重かった。しかし同性内では、体重のばらつきが結構あった。カブトムシの成虫サイズは遺伝ではなく、幼虫時の栄養状態で決まることが知られている。ということは、このまま同じ比率で成長すると、様々なサイズの成虫が出てくることになる。また南北(確か南の方にだけ昨年石灰窒素を入れた)で平均値で見るとサイズ差はほとんどなかった。


幼虫は、別の避難場所に埋め戻した。今年の夏はかつてないくらいカブトムシが大発生しそうだ。カブトムシ採集会でも企画してみよう。


W4のコドラートからも落ち葉を掻いた。このコドラートは20m四方で、昆虫・植物・キノコの調査をしているので、落ち葉かき前後で生物相の変化を追うことができる。お隣のW3はコントロールとして落ち葉を掻いていない。どんな結果になるのだろうか。


W4のロガーをチェックしたら、なんとコードが動物に噛み切られていた。他の地点のもチェックし、噛み切られない対策をせねば、、、。


落葉を掻いたコドラート(左コドラート内、右外)
[2006.01.21: W4]