2006年度 京都大学生態学研究センター 集中講義&セミナー

里山生物多様性・人と里山との関わり」公募実習受講生募集について


1. 実習課題
 「里山生物多様性・人と里山との関わり」


2. 開催目的および内容の概略
 かつての里山薪炭林・農用林として人々の暮らしにとって重要な場所であった。しかし、燃料革命や農業革命により里山は伝統的な利用価値を失い、都市近郊では急速に開発が進んでいる。さらに里山は、人が管理してきた自然にも関わらず、豊かな生物多様性を育んできた。
 この実習では、1500年余りにわたり利用されてきた滋賀県大津市草津市の瀬田丘陵の里山(植生は1960年代まではアカマツ林、現在はコナラ林が優占)をフィールドとして、植物,昆虫,クモ,菌類などの観察・採集・調査により、里山生物多様性調査の手法をまなぶ。また、講義では人と里山の生物とのかかわりをまなぶ。


3. 開催日時
 2006年9月4日(月)〜2006年9月8日(金)


4. 開催場所
  龍谷大学瀬田学舎の「龍谷の森」、
  京都大学生態学研究センターの「CERの森」、
  立命館大学びわこ・くさつキャンパスの「BKC湿地」


5. 講師一覧
 <野外実習>
 土屋 和三 龍谷大学文学部教授 「里山の植生と植物相調査」
 吉田 真  立命館大学理工学部教授「クモの観察と採集」
 谷垣 岳人 龍谷大学法学部講師  「ライトトラップによる昆虫の調査」
 横山 和正 滋賀大学教育学部教授  「キノコの観察と採集」
 清水 勇  京都大学生態学研究センター 教授 「ニホンミツバチの生態」
 藤田 昇  京都大学生態学研究センター 助手 「コアサンプルによる里山林の齢構成」
 木村 一也 金沢大学自然計測応用研究センター 日本学術振興会特別研究員 「森の種子散布-動物に運ばれた種子を調べるー」


 <講義 / 里山の自然・社会・人文科学>  
 阪本 寧男  京都大学名誉教授 元龍谷大学国際文化学部教授 「里山民族生物学
 丸山 徳次  龍谷大学文学部教授 「里山環境倫理
 須川 恒   龍谷大学兼任講師  「里山保全の道具箱(鳥類からみた)」


6. 対象学生
 学部3〜4年生、大学院修士課程及び博士課程の大学院生。


7. 受講採用人数 約10人


8. 所要経費 受講費は不要


9. 受講条件
 受講者(学生)は、「学生教育研究災害障害保険」等に必ず加入していること。


10.受講申込
  受講希望者は、「公募実習受講願」に必要事項を記入の上,「学生教育研究災害障害保険」等の写しを添えて,生態学研究センター公募実習係へ提出して下さい。(封筒の表に「公募実習受講願在中」と朱書すること)「公募実習受講願」は、ホームページから入手いただくか,生態学研究センター公募実習係へ請求ください。


11.受講願送付および問い合わせ先
  〒520-2113 滋賀県大津市平野町2丁目509-3
  京都大学生態学研究センター 公募実習係
  TEL:077-549-8200、FAX:077-549-8201
  Home page:http://www.ecology.kyoto-u.ac.jp
   e-mail:kumi@ecology.kyoto-u.ac.jp(@が全角になっています)


なお、詳細については下記まで問い合わせください。
土屋和三 龍谷大学里山学・地域共生学オープン・リサーチ・センター(龍谷大学文学部教授)
住所・連絡先:612-8577 京都市伏見区深草塚本町67
電話:075-642-1111内線3436 Fax:075-643-8510
e-mail: kma@let.ryukoku.ac.jp(@が全角になっています)



12.申込期限:平成18年8月15日