カブトエビ発生終わり


自宅横の田んぼからカブトエビがいなくなった。
最初に発生を確認してからちょうど10日。7日目くらいは水路に溢れ出るほどいた。


このカブトエビの生活史は、稲作スケジュールにじつにうまく適応している。つまり、田んぼに水が入るとすぐに孵化し、田植えから30−40日くらいで水を抜いて土壌がひび割れるほど乾燥させる中干しという施行までに発生を終える。さらに急速な成長をするためか、一般的な甲殻類のような固い殻をもたない。ちょうど脱皮したてのザリガリの様な柔らかい殻状態が続く。


この中干しをすると稲の収量が上がるそうだが、水田で生活している生物にとっては生活環境の激変だ。いつ頃からこの中干しは行われるようになって、この環境改変に適応している水生生物はどれくらいいるのだろうか。