ライトトラップ調査


実習の後片付けをすると急いで「龍谷の森」に向かう。今夜は毎月恒例のライトトラップ調査。夜はけっこう冷え込む。長袖でちょうどいいくらいになってきた。


2004年から毎月続けてきたこの調査。この森の昆虫相もだいたい分かってきたので、11月末で終了する予定だ。いつも3人でよしなしごとを話しながら調査しているのだが、月1のその機会がなくなるというのは、祭りの後のような寂しさもある。


調査を始めた頃は、森の中ではアオマツムシの鳴き声をあまり聞かなかったが、今年は多い気がする。このアオマツムシは、もともと日本にはいなかった外来種で、1800年代末に中国からやってきたと言われている。さらに現在も分布を拡大中らしい。
本家のマツムシ(チンチロリと鳴く)の、秋夜のうすら寂しさを助長するような鳴き声とはちがい、アオマツムシの鳴き声は木から降ってくる騒音のようだ。


[ヤママユ:2006.10.4 S0625]
大人の手のひらくらいになる大型のガ。色の変異が大きいようで、黄色から茶色っぽい個体までいろいろある。